渋谷すばるの消失

ふざけたタイトルですみません。はじめてのはてブ投稿がこんなことになるとは思いませんでした。今回の事を受けて、地球より重いド新規オタクの思うところを投稿します。ファン歴約1年のド新規の戯言です。しかも長文です。私が関ジャニ∞を好きになった経緯から執筆しているので、その部分に興味がない方はスクロールで飛ばしてください。


2017年4月。ツイッターで流れてきた動画がすべてのはじまりでした。「パスポート取りたいんです」。あまりにも有名すぎるこの動画で、私は関ジャニ∞に引き込まれました。なんて楽しそうな人たちなんだろう。伝言ゲームという極めてシンプルな遊びでここまで面白くなるのか。
当時大学3年生だった私は、続々と就職先が決まっていく先輩を見て、一年後に控えた就職活動に対して漠然とした、しかし大きな不安を抱えていました。そんな不安を忘れ去るくらい、心の底から素直に面白いと感じられました。
そして、同年3月に同じくツイッターを賑わせた「U字の水槽」を見ていたこともあり、こんなに面白い人たちがいたのか、と私は純粋に興味を持ちました。


真面目に音楽を語る関ジャム(テレビ朝日)から、関西ローカルのジャニ勉(関西テレビ)まで、私は彼らのレギュラー番組をすべて録画しました。体を張った企画にがむしゃらに取り組む姿、真面目に音楽を奏でる姿、役者として、MCとしてグループから離れて活躍する姿。そのひたすらに楽しむ様子のすべてが私を惹きつけました。そして、なにより中学生男子のように下らないことで手を叩いて、メンバー全員で笑う姿。なんて絆の強いグループなんだろう。彼らの仲は、2017年11月18日放送の関ジャニ∞クロニクル(フジテレビ)でスピードワゴン小沢さんが言っていた一言に尽きます。
関ジャニ∞って仲いいよね。ずっと楽しんでるもんね。」

私はそんな関ジャニ∞が大好きでした。


2018年冬。私事ですが、長年の夢だったテレビ局から内定を頂きました。これは本当に関ジャニ∞のおかげと言っても過言ではありません。テレビを見るのも嫌になっていた私に、テレビの面白さを再発見させてくれたのが彼らでした。関ジャニ∞には感謝してもしきれません。


自分の将来に対する明るい期待、そして夏から始まる関ジャニ∞のツアーへの期待を抱いていた2018年4月。始まったばかりの私のeighter人生に大きな衝撃が走りました。

渋谷すばるの脱退」

文字にしてしまうと本当に呆気ない。でも私達ファンにとっては大きな、そして重い文字です。
初めの報道を見たときは、多くのファンがそうであったように「そんなことあるわけない」と思っていました。すばるがバラエティ路線を嫌がってる?下ネタがイヤ?そんなことがありえないのはド新規の私でもわかります。ファンはバラエティで思いっきりふざけるすばるくん、放送に乗せられないほどの下ネタを口走るすばるくんの姿を知っています。そしてそんなところも含めてすばるくんが大好きです。
なので、「まーた週刊誌の下らないガセネタだよ」と、この時は思ってました。
しかし、続報が出てきて、次第にもしかしたら……と思うようになりました。もちろん、すばるくんを信じたい気持ち、なにより関ジャニ∞の20年来の絆を信じたい気持ちはありました。
公式から明るいアナウンスがあるまで、信じよう、と思いました。


しかし、公式からのアナウンスは明るいものではありませんでした。


すばるくんの脱退、退所。見間違えじゃないか。これは悪い夢なのではないか。何度も何度も読み直しました。見間違えでも、悪い夢でもありませんでした。メンバーのコメントを見て、あぁ、すばるはいなくなるんだなと実感が湧いて、同時に涙が溢れてきました。


ジャニーズを辞めるということは、様々な活動の場が狭まるということです。大好きだった、ふぁぼられタイムラインでふざけるすばるも、ゲストに対して緊張して辿々しいコメントしかできなくなるすばるも、一生懸命歌うすばるも、そしてメンバーに愛されて、甘やかされてニコニコしてるすばるも、もう見られないのです。テレビには出られなくなり、いままでの活躍がなかったかのように扱われます。メンバーが収録ですばるくんの話をしても、私達の耳にそれが届くことはなくなるでしょう。すばるくんの話をすること自体、タブー扱いされてしまうかもしれません。かつての赤西くんや田中くん、そして内くんのようにすばるくんがいない関ジャニ∞が当たり前になっていくのです。
どこかで関ジャニ∞が7人で集まっても、その姿はもう見られないのです。

つらい。私がファンだったのはたった一年かもしれない。でも、その一年で本当に関ジャニ∞には救われました。就職のことだけではありません。暗い気分を明るくしてくれる力強い歌声、悩みなんて忘れるくらい大笑いできるバラエティ番組。大阪から這い上がってきたメンバーの活躍を見る度に私も頑張ろう、という気持ちになれました。関ジャニ∞に出会って、この一年で本当に私は変わりました。そういう力を持ったグループでした。
もう7人で笑ってる姿は見られないんだ。みんなの「すばる」、「すばるくん」、「渋やん」が聞けないんだ。そう思うと涙が止まりませんでした。


ひとしきり悲しんだあとは、正直言って不満な気持ちが生まれてきました。大倉くんも言っていたように、すばるくんは勝手な判断で、メンバーの、ファンの感情をぐちゃぐちゃにしました。どうしてこのタイミングなのか。7人で夢を叶えるのではだめなのか。ペコジャニ(TBS)が始まって、ツアーが決まって、大阪の観光シンボルになって。まさにこれからというタイミングで、ある意味裏切りとも取られかねない行動を取った。ド新規で地球より重いくせに心が狭いオタクは悲しみと、憤りを覚えました。

でも、メンバーの会見を見て、コメントを読んで、すばるくんに怒るのはお門違いだなと思いました。
メンバーとしてではなく、一人の友人として、すばるくんを応援する村上くん。
涙ながらにすばるくんを引き止めたい思いを語った横山くん。
すばるくんが好きすぎて、本当の気持ちを二人だけの秘密にしておきたい丸ちゃん。
現状を厳しく伝えながらも尊敬する先輩の決断を祝福する錦戸くん。
一番ファン目線で、素直に、辛辣な言葉を投げかけながらも、それでもすばるくんを嫌いになれなかったという大倉くん。
直接声は聞けなかったけどすばるくんのために手紙を残した安田くん。
メンバー一人ひとりが本当にすばるくんが大好きなんだなって伝わってきました。関ジャニ∞が仲良しでよくなかったけど、よかった。ビジネスパートナーとしてではなく長年の親友として、みんながすばるくんのことを考えてくれてるのが嬉しかった。私の好きな関ジャニ∞が、熱くて、仲間思いな人間の集まりで本当によかった。ファンの欲目に見ても付き合いやすいとは言い難い性格のすばるくんが素敵な仲間に囲まれていて嬉しかった。そして、水面下で話しあいを進めながらも落ち込む様子をファンに微塵も感じさせなかった、彼らのプロ根性を誇りに思います。

 


今更泣いても、怒っても、どうにもなりません。こういうとき、つくづくファンは無力なんだなあと、思い知らされます。ファンの人生が彼らに捧げられても、彼らの人生がファンに捧げられるとは限りません。
なので、今私にできることは6人になった関ジャニ∞と、一人で戦う渋谷すばるを応援することです。自担の幸せが自分の幸せ。ジャニーズ辞めるからにはとことん幸せになってもらわないと、困ります。あなたは色んな人の感情をめちゃめちゃにして去っていくんだから。

 

関ジャニ∞のメンバーは今まですばるくんのために一生懸命、楽器に、音楽に力を注いできました。そして、これからはそれを武器に戦って行きます。中堅、大御所になってもジャニーズで活躍し続けるために、本当に強力な武器です。そして私達ファンはそんな立派な置き土産を持って戦う関ジャニ∞に、すばるくんの影を見ながら応援していきます。面白くて、演技ができて、MCができて、楽器ができる。すばるくんのおかげで、関ジャニ∞はまさに最高で最強なグループになりました。なので私達も自信を持って、関ジャニ∞についていきます。


関ジャニ∞に出会って、渋谷すばるの可愛さを知りました。
そしてその一年後、渋谷すばるの男らしさを知りました。本当に勇気のいる決断だったと思います。
どこにいっても何をしてても「すばるはすばるやから」、応援したいです。
でも、私が好きな関ジャニ∞渋谷すばるがいる関ジャニ∞だったし、私が好きな渋谷すばる関ジャニ∞渋谷すばるでした。
ヨコに守られて。村上くんに甘やかされて。丸ちゃんに愛されて。錦戸くんから尊敬されて。ヤスと音楽とファッションで繋がって。大倉くんと中学生みたいにふざけあって。
大好きなメンバーに囲まれて、赤ちゃんみたいな顔でニコニコ笑う渋谷すばるが好きでした。
でももうそんな姿を見ることはできません。
さようなら、関ジャニ∞渋谷すばる。一年間、本当に楽しかった。こんなに毎日テレビ見て笑ってた年はなかった。
この世のどこかでメンバーとすばるくんがニコニコ笑っていられるのであれば、他に何もいりません。
ありがとうございました。 

地球より重いド新規オタクより